交通事故が発生してから、
全て解決するまでどの程度の時間が必要なのでしょうか?
治療が終わればすぐにお金が入ってくる、
と思われている方も多いのですが、
現実はそうではありません。
適正な賠償金を得ようと思えば、時間はかかってしまいます。
交通事故の発生~治療終了まで
程度によるものの、後遺障害が予想されるケースでは、
半年以上、長ければ1年以上かかります。
幸いにも軽傷であれば、
2、3か月もかからずに痛みがなくなることも現実にあります。
(事故後3か月程度で、もう痛みがない、という方にお会いしたこともあります。)
一方で、後遺障害が予想されたり、
手術が必要なケースでは、
6か月以上や1年以上は見ていただくほうが良いと思います。
この治療終了までの間は、とにかく治療に専念していただきたいです。
症状固定~後遺障害の等級認定まで
これもケースによりますが、1か月から2か月程度を見ていただければ良いです。
参考までに、損害保険料率算出機構のデータを引用します。
等級認定~示談交渉での解決
等級認定が終わると、賠償額を算定することができるようになります。
保険会社から示談の提示が行われたり、
被害者の側から請求額を提示したりします。
どの段階でお互いに納得がいくかによりますが、
数か月程度は見ていただきたいです。
保険会社側での検討の時間や、
お互いの主張を補強する資料を送付する時間、
被害者の方にて検討する時間などが必要になるからです。
示談交渉がまとまった後は、速やかに入金されることが多いと言えます。
示談決裂~裁判での解決
示談が決裂した場合、裁判で解決します。
裁判所のデータによると、
平均して1年程度かかっていることがわかります。
簡単な案件でも、10か月程度は見ていただきたいです。
裁判をした場合には、
解決までに期間がかかってしまうので、
その分、賠償金を受け取るのも先になってしまいます。
示談で早期に解決をするか、
裁判で最後まで戦うか、
解決までの時間や労力も踏まえて考えていく必要があります。
交通事故に詳しい弁護士であれば、示談をしても良い内容なのか、
それとも、裁判をしたほうが良い内容なのか、
適切なアドバイスをもらうことができます。